何が変わった?
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が、水道水における「水質管理目標設定項目」(暫定的な目標値)から、法的な遵守義務を伴う正式な「水質基準項目」へと格上げされました。
基準値は?
新しい基準値は、PFOSとPFOAの合算で50 ng/L(0.00005 mg/L)以下です。2026年4月1日の施行後、水道事業者・簡易水道事業者・専用水道設置者には、概ね3か月に1回以上の水質検査が求められます。
全国調査では何が分かった?
環境省は2026年3月27日、令和6年度の公共用水域・地下水を対象としたPFOS・PFOAの水質測定結果を公表しました。全国3,941地点を対象とした調査のうち、26都府県・629地点で指針値(合算50 ng/L)を超過していたことが報告されています。
- 河川:132地点
- 湖沼:1地点
- 海域:0地点
- 地下水:496地点
「水質基準」と「指針値」は違う
ここで注意したいのは、今回の629地点は「水道水が基準を超えた」という意味ではないという点です。
水道水については、今回の改正で法的な遵守義務のある「水質基準」が設定されました。一方、公共用水域(川・湖・海)や地下水については、法的拘束力を持つ基準ではなく、目安としての「指針値」が設定されています。629地点はこの公共用水域・地下水における指針値超過であり、水道水そのものが基準を超えたという報告ではありません。
私たちにはどう関係する?
今回のデータは、特定の地域で直ちに健康被害が生じていることを意味するものではありません。ただし、全国各地でPFASの継続的な監視・対策が必要であることを示す材料といえます。健康影響についての詳しい解説は、PFAS入門記事をご覧ください。
もっと知りたい人へ
PFASそのものについては、PFAS(有機フッ素化合物)とは?なぜ問題なのかをわかりやすく解説で詳しく解説しています。
PFOS・PFOAという物質そのものについては、PFAS・PFOS・PFOAの用語ページもあわせてご覧ください。
参考資料
環境省「水質基準に関する省令の一部を改正する省令」及び「水道法施行規則の一部を改正する省令」の公布等について 環境省の発表資料を見る
環境省「令和6年度公共用水域水質測定結果及び地下水質測定結果について」 環境省の発表資料を見る