環境問題をゼロから学ぶ 第2弾
前回の記事では、地球温暖化の原因となる7種類の温室効果ガスについて紹介しました。(第1弾の記事はこちら)
しかし、ここで疑問が浮かびませんか?「温室効果ガスは全部同じくらい温暖化に影響するの?」実はそうではありません。同じ1kgを排出したとしても、温暖化への影響はガスによって大きく異なります。そこで今回は、温室効果ガスの影響の大きさを表す「GWP(地球温暖化係数)」について解説します!
この記事の目次 7項目
GWPとは?一言で言うと
主な温室効果ガスのGWP
100年間の影響を比較した場合の代表的な値は次の通りです。
表は横にスクロールできます。
| ガス | GWP(100年) |
|---|---|
| CO₂(二酸化炭素) | |
| CH₄(メタン) | |
| N₂O(一酸化二窒素) | |
| SF₆(六フッ化硫黄) |
こうして見ると、二酸化炭素以外のガスがいかに強力かがわかります。SF₆はCO₂の2万倍以上という、桁違いの数値です。
なぜ二酸化炭素が問題になるの?
しかし実際には、排出量が圧倒的に多いことが問題なのです。自動車、発電所、工場などから毎日大量に排出されているため、地球温暖化への総合的な影響は最も大きくなっています。
例えるなら、次のようなイメージです。
大量に飛んでくる
量は少ない
- 温暖化対策では「影響の強さ(GWP)」だけでなく「排出量」も重要
- CO₂は1つあたりの影響は小さくても、総量が桁違いに多い
- だからこそ世界的にCO₂削減が最優先課題になっている
特に注目されるメタン
近年、メタンへの注目が高まっています。理由は次の通りです。
- CO₂の約28倍の温暖化効果
- 牛などの家畜から発生
- 水田から発生
- ごみ処理場から発生
など、私たちの身近な活動とも深く関わっているためです。世界各国ではメタン排出削減の取り組みも進められています。
まとめ|次回予告
温室効果ガスには種類によって温暖化への影響の大きさが異なります。その影響を表す指標がGWP(地球温暖化係数)です。
GWPの重要ポイント
- GWPは「CO₂を1としたときの温暖化への影響度」を表す数値
- ガスによって影響の大きさは桁違い
- CO₂は影響が小さくても排出量が多いから世界的な課題になっている
- メタンは身近な活動から発生し、近年特に注目されている
次回は「異常気象・海面上昇が起こる理由」を解説
次回は、「なぜ地球温暖化が進むと異常気象や海面上昇が起こるのか?」について、わかりやすく解説していきます!お楽しみに!
学んだことを使ってみよう|GWPを使うときの確認練習
GWPの数値を比べる前に、評価する期間と、参照する報告書がそろっているかを確認します。計算の考え方を学ぶ仮の例として、GWPを仮に30と置けば、そのガス2 kgは2×30=60 kg-CO₂換算です。この30は実在するガスの推奨値ではありません。換算量が同じでも、排出した気体の重さや大気中での残り方まで同じになるわけではないので、単位も一緒に読みましょう。
この解説を確かめる一次資料
資料確認日:2026年10月17日。上の具体例は、資料の考え方をもとにEcoLogが作成した学習用の整理です。