環境問題をゼロから学ぶ 第3弾
前回は、温室効果ガスの影響の大きさを表すGWP(地球温暖化係数)について解説しました。(第2弾の記事はこちら)
地球温暖化を食い止めるための対策は?温暖化対策として大きく「緩和策」と「適応策」の2つが挙げられます。この2つの違い、説明できますか?今回はこの2大対策を、一言でわかりやすく整理していきます。
この記事の目次 7項目
緩和策と適応策、それぞれ一言で言うと
- CO₂排出を減らす
- 再生可能エネルギーを使う
- 省エネを進める
- 森林を増やす
- 熱中症対策をする
- 洪水対策の堤防を作る
- 暑さに強い農作物を育てる
- 水不足への備えをする
- 緩和策 = 温暖化の原因を減らす
- 適応策 = 温暖化の影響に備える
覚え方はシンプルに2つで整理
覚え方としては、次のように考えると覚えやすいです。
緩和策の5つの柱
緩和策の重点として挙げられるのはエネルギー対策です。大きく分けると次の5つに整理できます。
エネルギー供給段階での対策
石油・石炭などの化石燃料ではなく、太陽光・バイオマス・風力といった再生可能エネルギーを使用し、低炭素エネルギーの拡充を図る必要があります。
注目の技術「CCS」「CCU」とは
排出されたCO₂を回収する技術として、近年注目されているのが「CCS」と「CCU」です。
まとめ|次回予告
地球温暖化対策は、「原因を減らす緩和策」と「影響に備える適応策」の両輪で進める必要があります。どちらか一方だけでは不十分で、両方をバランスよく組み合わせることが世界的な課題です。
緩和策・適応策の重要ポイント
- 緩和策=温暖化の原因を減らす対策(CO₂削減・再エネ・省エネ・森林など)
- 適応策=温暖化の影響に備える対策(熱中症・洪水・農業・水対策など)
- 緩和策の重点はエネルギー対策。供給・利用・森林・回収技術・その他GHG削減の5本柱
- CCS・CCUはCO₂を回収・貯留・再利用する注目の技術
次回は「なぜ異常気象や海面上昇が起こるのか」を解説
次回は、地球温暖化が進むとなぜ異常気象や海面上昇が起こるのか、そのメカニズムをわかりやすく解説していきます。お楽しみに!
学んだことを使ってみよう|同じ取り組みでも目的を確かめる
例えば学校に木陰を増やす計画を考えてみます。暑さによる影響を和らげる目的なら適応の視点です。一方、排出を減らす効果を説明したいときは、その効果を別途確かめる必要があります。「緑があるから排出削減も大きい」と自動的に結び付けず、何を減らし、何から守る取り組みなのかを分けて書くと、対策の比較がしやすくなります。
この解説を確かめる一次資料
資料確認日:2026年10月17日。上の具体例は、資料の考え方をもとにEcoLogが作成した学習用の整理です。