前回は、地球温暖化対策の国際的な取り組みの歴史(UNFCCC・京都議定書・パリ協定など)を紹介しました。(前回の記事はこちら)
前回登場した「国連気候変動枠組条約」、結局何をした条約なのか説明できますか?そして今回のテーマ「GHGインベントリ」という聞き慣れない言葉も、実はとてもシンプルな仕組みです。この2つを一言でわかりやすく整理していきます。
1 国連気候変動枠組条約は何をしたのか?
具体的には、次のことを決めました。
- 地球温暖化が世界共通の問題であることを確認
- 温室効果ガスを減らす必要性を共有
- 各国が定期的に会議(COP)を開催
- 将来の温暖化対策のルール作りを進める
2 条約だけでは足りなかった部分 重要ポイント
ただし、この条約自体には具体的な削減義務はありませんでした。あくまで「みんなで協力しましょう」という土台づくりだったのです。
そこで後に、より具体的な取り決めが作られていきました。
3 GHGインベントリとは?一言で言うと 新しい用語
例えば、次のようなガスがどれくらい排出されたのかを集計します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何を記録する? | 1年間のGHGの排出量・吸収量 |
| 誰が作る? | 各国・各地域(政府機関が集計) |
| どこに報告する? | 国連(UNFCCC事務局) |
| 頻度は? | 毎年作成・報告 |
4 なぜGHGインベントリが必要なの?
地球温暖化対策を進めるためには、「今どれくらい温室効果ガスを出しているのか」を正確に把握する必要があります。現状がわからなければ、削減目標が達成できているかどうかも判断できません。
そのため各国は毎年GHGインベントリを作成し、国連へ報告しています。これが、パリ協定などの国際的な削減目標の達成状況を確認するための基礎データになっています。
- GHGインベントリは「現状を正確に知るための土台」
- 各国が毎年作成し、国連に報告する義務がある
- 削減目標が達成できているかを判断する基礎データになる
5 まとめ|次回予告
今回の重要ポイント
- 国連気候変動枠組条約は「地球温暖化対策の協力の土台」を作った条約
- 条約自体に削減義務はなく、その後の京都議定書・パリ協定で具体化された
- GHGインベントリは「温室効果ガスの排出・吸収量の記録」
- 各国が毎年作成し、国連へ報告する義務がある
- 削減目標の達成状況を確認するための基礎データになる
次回もお楽しみに!
このシリーズでは、これからも環境問題の基本を一つずつ、やさしい言葉で解説していきます。次回のテーマもお楽しみに!