環境問題を正しく人に伝えられるようになろう!シリーズ
前回のおさらい
これまでの記事では、地球温暖化の仕組みや温室効果ガス、緩和策・適応策について紹介してきました。(前回の記事はこちら)
地球温暖化は、私たちの生活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。そのため世界各国は協力して温暖化対策を進めてきました。今回は、その国際的な取り組みの歴史を、一言でわかりやすく紹介します。
⚠ 地球温暖化がもたらす影響
- 気温上昇
- 豪雨や洪水の増加
- 海面上昇
- 生態系への影響
- 農業への被害
📋 この記事の目次
1 1992年 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
地球温暖化対策の出発点となったのが国連気候変動枠組条約です。
One Phrase / 一言で言うと
「世界各国が協力して地球温暖化対策に取り組むための国際条約」
この条約によって、世界共通の課題として温暖化対策を進める土台が作られました。
2 COPとは? 用語解説
COP = Conference of the Parties
(締約国会議)
国連気候変動枠組条約に参加する国々が集まり、次のようなテーマについて話し合い、国際的なルールを決定します。
- 温室効果ガス削減(緩和策)
- 温暖化への備え(適応策)
3 国際的な取り組みの歴史 History
Photo: Unsplash — 国際会議のイメージ
1997
京都議定書(COP3)
📍 日本・京都
日本の京都で開催されたCOP3で採択。先進国に温室効果ガス削減目標を義務付けたことが大きな特徴です。初めて具体的な削減目標が設定された、歴史的な合意となりました。
2010
カンクン合意(COP16)
📍 メキシコ・カンクン
「気温上昇を2℃以内に抑える」という世界共通の目標が確認されました。また、先進国だけでなく途上国も温暖化対策に取り組む方向性が示されました。
2015
パリ協定(COP21)
📍 フランス・パリ
世界の平均気温上昇を2℃未満に抑え、できれば1.5℃以内を目指すことが決定。さらに、先進国・途上国を問わず、すべての国が温暖化対策に取り組むことになりました。現在の気候変動対策の中心となる国際協定です。
2021
グラスゴー気候合意(COP26)
📍 イギリス・グラスゴー
パリ協定の目標達成に向けて、温室効果ガス削減の加速・石炭火力発電の削減・1.5℃目標の重視などが確認されました。パリ協定の内容をさらに強化した合意として注目されています。
4 まとめ|次回予告
地球温暖化対策は、長い年月をかけて国際的なルールが作られてきました。その流れを簡単にまとめると、次のようになります。
1992
国連気候変動枠組条約
↓
1997
京都議定書(COP3)
↓
2010
カンクン合意(COP16)
↓
2015
パリ協定(COP21)
↓
2021
グラスゴー気候合意(COP26)
📌 覚えておきたいポイント
- 地球温暖化は一国だけでは解決できない問題
- だからこそ、世界各国が協力しながら緩和策と適応策を進めていくことが重要
- 京都議定書は先進国のみ、パリ協定はすべての国が対象という違いがポイント
Summary / まとめ
国際的な取り組みの重要ポイント
- UNFCCC(1992年):温暖化対策の国際的な土台を作った条約
- COP:条約に参加する国々が集まり、ルールを決定する会議
- 京都議定書(1997年):先進国に削減目標を義務付けた初の合意
- パリ協定(2015年):すべての国が対象。1.5℃目標を掲げる現在の中心的協定
- グラスゴー気候合意(2021年):パリ協定をさらに強化した最新の合意
次回は「GHGインベントリ」を解説
次回は、各国の温室効果ガス排出量を管理する仕組み「GHGインベントリ」について、わかりやすく解説していきます。お楽しみに!