温室効果ガスとは
太陽から降り注ぐ光は地球の大気を通過し、地表面を暖めます。暖まった地表面は熱を赤外線として宇宙空間へ放射しますが、大気中の特定のガスがその熱の一部を吸収し、再び地表へ向けて放出します。この性質を持つガスの総称が温室効果ガス(Greenhouse Gas, GHG)です。温室効果ガスが大気中に増えると温室効果が強まり、地球温暖化につながります。
主な温室効果ガス
環境省の温室効果ガスインベントリでは、次の7種類のガスが算定・報告の対象とされています。
- 二酸化炭素(CO₂)
- メタン(CH₄)
- 一酸化二窒素(N₂O)
- ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)
- パーフルオロカーボン類(PFCs)
- 六ふっ化硫黄(SF₆)
- 三ふっ化窒素(NF₃)
このうち、化石燃料の燃焼などによって排出量が最も多いのは二酸化炭素です。
GWPとの関係
温室効果ガスは種類によって温室効果の強さが異なります。この強さをCO₂を基準に数値化したものが、GWP(地球温暖化係数, Global Warming Potential)です。たとえばメタンはCO₂の28倍、一酸化二窒素は265倍の温室効果があるとされています。GWPを用いることで、種類の異なる温室効果ガスの排出量を「CO₂換算量」として合算し、比較・評価することができます。
地球温暖化との関係
産業革命以降、化石燃料の大量消費などにより大気中の温室効果ガス濃度が上昇し続けています。これが地球温暖化の主な要因と考えられています。温室効果ガスの排出削減(緩和策)や、既に生じている影響への備え(適応策)は、国際社会全体で取り組むべき課題とされています。